注視点と視線の交点の深度差を用いたVR空間におけるユーザの言語負荷の推定
視線計測が可能なVR用ヘッドマウントディスプレイが普及し,VRを体験中の視線データを用いてユーザの内部状態を推定する研究が盛んになっている.
本研究では,注視点と視線の交点の深度差を用いてVRを体験中のユーザの言語負荷の推定を試みた. 具体的には,VRを体験中に難易度の異なる音声を聞き取らせ,両眼の視線の交点が注視対象の物体表面からどの程度前後にずれるか (focus offset) を調査した.
その結果,音声の主観的難易度と瞳孔径や focus offset の間に相関は見られなかった. しかし,一部の条件間に有意差が確認され,瞳孔径に加えて focus offset が実際の言語負荷と何らかの関係があることが示唆された.
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初めてバーチャルリアリティ学会で発表させていただきました。 札幌市立大学が設けた会場で日本中のVR研究者に会えて良かったと思います!
引用のためのBibLaTeXはこちらを使ってください:
@inproceedings{2022-Schirm-FocusOffetLanguage,
author = {シルム ヨハネス and ペルスキアエルナンデス モニカ and 磯山 直也 and 内山 英昭 and 清川 清},
title = {注視点と視線の交点の深度差を用いたVR空間におけるユーザの言語負荷の推定},
booktitle = {第27回日本バーチャルリアリティ学会大会},
year = {2022},
month = {Sep},
location = {Sapporo, Japan},
pages = {2E1-3},
url = {https://conference.vrsj.org/ac2022/program/2E1.html},
}